手形の郵送方法
手形を郵送する場合、どんな方法を選んだら良いか、迷うこともあるでしょう。ここでは、手形の郵送方法や料金、安心に送る方法を紹介しています。
手形の郵送に決まりはない
基本的に、手形の郵送には決まりがないため、どの方法でも構いません。しかし補償がついている点や、どこまで配達されたのかを見られるように、書留を選ぶ人がほとんです。
支払日に手形が届くのが理想ですが、送り先との距離によって、数日ずれることがあります。支払日に郵送されていることが相手に伝われば、とくにトラブルもないでしょう。
必ず支払日に到着させたいのであれば、郵送時に配達日指定をすることもできます。書留郵便には、追跡番号がつけられて、郵送のデータが記録されています。重要な書類、現金などを送るときはこちらを選ぶ方がほとんどです。
郵送の種類について
郵送には普通郵便、特定記録、簡易書留、一般書留など複数の種類があります。それぞれどのように違うのでしょうか?
普通郵便
ポストに投函すれば郵送してもらえる、とても簡単に郵送できる方法です。切手の金額がわからないときやポストに入らない場合などは、郵便局の窓口で受付します。かかる料金は重さや厚さのみ。受け渡しは、ポストに投函されて終了なので手続きは不要です。手続きが少なく、料金も最小限で抑えられますが、補償や追跡番号がないのが懸念点です。
特定記録
費用:通常郵便料金+160円
特定記録は、郵便局が受け付けてから相手に投函されるまでの記録をしてくれます。書留サービスから損害賠償が省かれたものです。そのため、他書留サービスより費用が安くなります。
簡易書留
費用:通常郵便料金+310円
簡易書留は、特定記録と同じく、受け付けた郵便局と時間、相手のポストに投函された時間の記録が残ります。追跡もできるので、急いでいるとき、状況を把握したいときに便利。5万円までの補償が付いていますので、重要なものを郵送するときには安心ですね。発送の際は、必ず郵便局の窓口へ差し出すのが原則です。
一般書留
費用:通常郵便料金+430円
一般書留は、他の書留のように郵送の記録を残す点は同じ。大きな違いは、細かい記録と補償額です。受け付け後、中継局を含むすべての段階で記録がされて、追跡ができます。日曜祝日も配送してくれるので、急ぎのときは便利です。書類や貴重品などを送れますが、現金は送れません。補償額は10万円まで。増額したい場合は5万円ごとに+21円支払えば、最大500万円まで補償できます。
手形を無くすと請求の権利を無くす
事務所や会社の近くにあるポストに投函できるので、便利な普通郵便。しかし、相手が受け取ったかどうかを確認できず、万が一紛失しても保証がありません。
手形を郵送中に紛失してしまうと、請求の権利がなくなってしまいます。郵送中の事故の場合、簡易書留などを利用していれば、郵便局から証明が発行されます。警察署に届けることで、手形振り出して第三者による交換を防げます。第三者にわたることを防止しないと、権利を失うこともあるのでご注意ください。
損害が賠償される郵送方法がおすすめ
手形はお金と同じ価値があります。紛失や盗難があった場合、損害が賠償される簡易書留か一般書留を利用するのがおすすめです。郵便局に行く手間を省きたいと思って、普通郵便にしてしまうと、万が一、紛失したときに損失がでてしまいます。
郵送料と手間がかかるが、書留が安心
手軽にポストに投函できる普通郵便は、とても便利。しかし保証がないため、万が一のときのとことを考えると、書留を利用するのが安心です。
”郵送に手間はかけられるが費用をどうしても節約したい”という場合は、相手に郵送代を返金してもらうと良いでしょう。送り状に「郵送代を切手でもらいたい」と、一筆書いておくのがベストです。