1:低レート・割引率に惑わされない
ここでは現金化を急ぐあまり手形割引率の低さだけで業者を選んでしまうことのリスク要因などを紹介します。
非常に安い手形割引率だけを提示する業者には要注意
手形を現金化するなら割引率が安い業者がいいと誰もが思うもの。ただし、公式サイトなどの宣伝文句で、他業者よりも非常に安い割引率だけをアピールしている場合は注意が必要です。
手形割引の審査では、銀行は振出人ではなく持込人(割引したいヒト)をチェックしますが、専門業者は持込人ではなく振出人をチェックするもの。
例えば、一部上場企業が振り出した手形を割引する場合、審査能力がきちんとした専門業者なら、大幅に割引率が異なることはそうそうありません。
表面的に割引率の安さを強みにしている業者だと、実際の見積ではあまりいい数字ではなかったり、割引料とは別に調査料や保証料をとられることもあります。
これらは複数業者に相見積をとればわかることなので、宣伝文句に釣られて即申し込みをしたりせず、慎重に業者の善し悪しを見分けましょう。
手形割引率の幅が広い業者に見られる傾向
上でも書いたように、専門業者は手形の持込人ではなく振出人をチェックするもの。
その振出企業は千差万別ですから、信用度においてもかなり高低差があって当然です。
一方、持込人の立場でいえば、上場企業から中小企業の手形まで幅広く現金化してくれる業者こそ頼りになるというもの。
そうした点からすると、手形割引率の幅を広めに設定している業者は、様々な種類の手形にも対応できる傾向があるともいえます。
割引したい手形の振出企業が、小規模だったり社歴が浅い場合などは、幅広く対応してくれるような業者を見つけたいでしょうから、割引率の幅にも着目してみてください。